歳をとることがネガティブにとられることが多いのは、その先に「死」があるからだ。
体験したことがなく、かつ不可避なものは誰だって怖い。
死なない人はいないし、年々若くなる人もいない。
若さや溌剌とした精気は非常に魅力的なのもので、それだけでセクシーだ。それを保つために健康に気をつけたり、美容に金を使ったりする。
Eternal 「YES」 is Beauty.
この世で一番大切なものは貴重なものは「美」である。
そして「美」は「若さ」に収斂される。
不可逆的である「老いと死」だけど、実際に老いを感じる歳になっても、オレはいまのところ、あんまりネガティブに捕らえていない。
ということは「死」だって実はたいして恐れていないということだ。
若いときには感じ得ることがなかった、死に対するリアリティ。
この歳になってやっと、いろんな経験をして、すこしは感じるようになった。
「いつ死んでもいい」とはさすがに思えない。
だけど、いろんなことの先にある死を「是」って思えるのは実際オレが今まで死なずに生きてきたからなんだと考える。
♪私がオバサンになったら~あなたはオジサンよ~♪
時間の不可逆性を森高千里は歌った。
オレはオジサンだけどオバサンにもなるぜ。
テレビが壊れて時間があるので、今日は昼の弁当を作って職場に持っていったのさ。