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スタンの日記です

「君の名前で僕を呼んで」をみた

Amazonプライムで見た作品。

映画よりも先にLIl Nas XのMVを知っていたのでCall Me By Your Nameのほうが邦題よりもいいのにと思った。君とか僕とかの呼称がこっぱずかしくて尻がムズムズする。

思いっきりBLだった。そして案の定の悲しい結末。まあハッピーエンドでは映画にならないのかもしれないし、時代設定も1985年とのことなので、若者がひと夏の恋に破れて泣くってのもいいのかもしれない。…っていいのか?

いやいや全然よくないしおもしろくない。ありがちな話でなんだよそれだけかよって思う。脚本ジェームズ・アイヴォリーっていうから期待してたんだよな。

 

 

17歳の主人公の男は常に自意識過剰で常にセックスしたいと思っている。まあそうだろうね。恋なんて肉欲だよ。年上の大学生に振られて泣いているけど自分だって同年代の女の子に思わせぶりな態度とってやっちゃったあと振ってるじゃん。10代なんてそういった自分のこともわかっていないような時期なんだけどね。

だけど映画でそれだけを描いてはダメだと思うよ。「その後」が必要じゃありませんか。例えば1985年に17歳だった主人公エリオが21世紀になっておじさんになった時にSNSでオリバーを見つけて再会するとか...例えば振られたエリオが大学生になった時に17歳の年下と恋に落ちた末にひどいやりかたで別れるとか...例えば女性と結婚したオリバーだけど男が忘れられずにイタリアのエリオのもとに戻るとか...そういった「その後」まで描くことが物語でドラマなんじゃないかしらん。

 

LIl Nas XもMVでひたすら「やりたい!」と歌っている。ポップミュージックは感情の発露そのものを歌うのがよろし。