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スタンの日記です

衣裏繋珠のたとえ

今週のお題「サンタクロース」
金曜日は当直だった
民間企業では賞与の日だったのか、酩酊の患者が多くて明けた土曜日にヘロヘロになって帰宅する
そのあと泥のように眠る

今日はおばちゃんの四十九日の連絡と調整
おばちゃんの戒名はご住職の話によると
法華七諭というありがたいお経のなかの
衣裏繋珠のたとえからいただいたものらしい

お金持ちと貧乏人の親友同士がある晩酒を酌み交わしていた
貧乏人が寝入ってしまった頃、お金持ちは緊急の業務連絡がはいって
役所に帰らなくてはならなくなった
お金持ちは眠っている貧乏人の友人を起こすのも忍びなく思い
貧乏人の服の襟の裏に高価な「珠」を縫い付けた
朝、貧乏人は目を覚ますと友人がいない
その後貧乏人は襟の裏にある珠に気づかずに諸国を放浪する
ある日ばったり二人は出会う
お金持ちは「おまえさんは襟の裏にある珠に気づかなかったのか!」と驚く
・・・というたとえ

ご住職が何故このたとえをおばちゃんの戒名にからめてお話されたのか?
いま僕はわかったつもりでいるけど
これからも折に触れて考えていかなくてはならない

サンタクロースは人々にプレゼントを贈る
受け取る人は欲しい物がもらえてうれしい
でも・・・
クリスマスの日だけではなく
サンタクロースからだけではなく
欲しい物だけではなく
僕はさまざまな「珠」をもらってきた

「おまえさんなりに人に何を贈ることが出来るのかい?」
生前は何も言わなかったおばちゃんが問いかけてくるようだ